シンボリックリンクの特徴 / ファイル本体とは全くの別ファイル / シンボリックリンクの作成 / ショートカットとの相違点 / ハードリンクとの相違点

「プログラミング」及び「開発」関連用語集

カテゴリー: Linux  閲覧数:337 配信日:2017-07-30 07:44


シンボリックリンクの特徴


ディレクトリも可
・ファイルだけでなくディレクトリへ対しても作成可能

存在有無は未考慮
・「実際には存在しない参照先」を指定して、シンボリックリンクを作成することも可能

異なるファイルシステムも可
・ハードリンクのような制限がなく、異なるファイルシステムをまたぐリンクを作成することも可能


ファイル本体とは全くの別ファイル


シンボリックリンクファイル自体を削除しても
・参照先のファイル・ディレクトリへの影響はない

参照先のファイル・ディレクトリを削除しても
・シンボリックリンクは残る
※本体が削除されたシンボリックリンクへアクセスするとエラーとなる


シンボリックリンクの作成


「ln 」コマンドを使って作成
・オプションに、シンボリックリンクをあらわす「-s」を指定
・ファイルシステム上にはリンク情報が格納された0バイトのファイルが出現する
・元のファイルを扱うのと同じ感覚でシンボリックリンクと通してファイルやディレクトリにアクセスすることができる

書式
・参照先ファイル、シンボリックリンクのファイル名部分は、フルパスでも相対パスでも指定可能
・シンボリックリンクのファイル名は省略可能
・省略した場合は、参照先に指定した同じファイル名/ディレクトリ名でカレントディレクトリにシンボリックリンクが作成される
ln -s 参照先ファイル(ディレクトリ)のパス [シンボリックリンクのファイル名]


ショートカットとの相違点


ショートカット
・参照先のファイル・ディレクトリへのパスを使用してアクセス
※参照先へ直接アクセスする場合のパスと同一

シンボリックリンク
・シンボリックリンクから辿ったパスを使用して、参照先へアクセス
※参照先へ直接アクセスする場合のパスとは相違


ハードリンクとの相違点


ハードリンク
・ハードリンクを削除することで実体ファイルを削除できる

シンボリックリンク
・シンボリックリンクを通じての実体の削除は出来ない